顕彰事業

第15回表彰 第15回渡辺晋賞:菅野よう子氏

【第15回渡辺晋賞】
菅野 よう子(かんの ようこ)氏

<受賞理由>
氏は、作曲家という枠にとどまらず、作品と作り手やアーティストを音楽を軸にプロデュースし、人々を魅了する作品へと昇華させさらなる価値を創造し、世の中に新たな感動を発信し続けています。
幼少期より行われていたという作曲では、ゲーム、アニメ、CM、ドラマ、映画、また様々なアーティストへの楽曲提供など、多くの分野にわたり才能が発揮されています。そしてどの分野についても高い評価を受けており、国内のみならず海外にも多数の熱烈な支持者がいます。
東日本大震災プロジェクトにて、「花は咲く」を作曲し、チャリティーに貢献されており、「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」の奉祝曲「Ray of Water」の作曲、指揮は記憶に新しいですが、日本の音楽シーンへの影響力は大変大きなものとなっています。
音楽を通し、作品に関わる一人一人を輝かせるプロデュース力を発揮されている、そのたゆまぬ情熱と今後のさらなるご活躍を期待して、第15回渡辺晋賞を贈ります。

<略歴>
作編曲家、音楽プロデューサー。バンドメンバー(キーボード)としてデビュー後、作曲、編曲、プロデュースワークを中心に活動。SMAPなどアーティストへの楽曲提供/プロデュースワークを手がける。CM音楽の分野ではCM音楽賞の最高峰である三木鶏郎広告音楽賞を受賞。昨年度は「アンファースカルプケア」の音楽でACC賞グランプリを受賞している。「COWBOY BEBOP(第13回日本ゴールドディスク大賞)」をはじめ「創聖のアクエリオン(2008年度JASRAC賞銀賞)」「マクロスF」「攻殻機動隊 stand alone complex」などアニメ音楽によって海外にファンが多い。映画音楽分野では「海街 Diary」で日本アカデミー賞音楽賞を受賞。震災後、NHK東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」を作曲し、以後毎年のように新アレンジを施し、被災地へ印税全額を寄付している。中でもアニメヒーロー版「花は咲く」では、歴代アニメ主人公が制作会社の枠を超え登場する企画と話題になった。「第63回紅白歌合戦」では審査員を務める。2013〜14年朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」、2017年大河ドラマ「おんな城主 直虎」の劇中音楽を手がけた。「直虎」でストーリー進行に合わせて企画したサントラ「鶴のうた」は発売と同時に品切れとなる。令和元年、奉祝曲を手がけ皇居前で演奏、天皇陛下に献奏した。

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