顕彰事業

第18回表彰 第18回渡辺晋賞:尾田栄一郎氏

【第18回渡辺晋賞】
 尾田 栄一郎(おだ えいいちろう)氏
  漫画家
  映画「ONE PIECE FILM RED」プロデューサー

<受賞理由>
映画「ONE PIECE FILM RED」の総合プロデューサーとして、観客動員1427万人・興行収入197億円という、2022年度国内興行成績1位・国内の映画興行収入ランキング歴代8位という結果に導き、さらには、全米初登場2位など国際市場をも圧倒する作品を作り上げられました。企画から製作、戦略的な宣伝までを総合的にプロデュースされ、公開前から作品への注目度が高く、公開されるやいなや瞬く間に大ヒットとなり、これまで海外でも120以上の国と地域で公開されるなど、FILM RED 旋風は世界にまで拡がっています。
プロデュースチームを先導し密な連携を取りながら、監督、脚本家、演者を決定、そして、今回生み出された物語のヒロイン「ウタ」の歌唱パートへの“Ado”の起用、使用楽曲については現在第一線で活躍する多数のアーティストからの楽曲提供をプロデュースチームや監督と共に厳選するなど、手腕を発揮されました。音楽とアニメのコラボレーションをより高め、アニメのヒットだけでなく音楽のヒットにも繋げています。
いわずと知れた大ベストセラー漫画家でありますが、ヒット・シリーズの作家として甘んじることなく、映画の企画・製作・宣伝を総合プロデュースしたその姿勢及び実行力を高く評価いたします。これまでも、総合プロデューサーとして『ONE PIECE』の映画作品に携わられてきましたが、今回の映画作品の大ヒットという結果をもって、ビジネスの成功に繋げてきたプロデューサーとしての功績が証明されたといえます。
ここに、第18回渡辺晋賞を贈ります。

<略歴>
熊本県出身。1997年より週刊少年ジャンプで『ONE PIECE』連載開始。1999年よりフジテレビ系でアニメ放送が開始。2015年6月「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」として“ギネス世界記録”に認定。2021年に連載1000話を突破し、単行本も第100巻が発売され、2022年8月現在の単行本世界累計発行部数は5億1000万部を数える。2022年は連載25周年記念イヤーとなり、8月には劇場版「ONE PIECE FILM RED」が公開。

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