顕彰事業

第5回表彰 授賞式の模様:秋元康さんの受賞挨拶

皆様ありがとうございます。
僕はこうしたイベントや式の構成台本を書く仕事をしています。常日頃、受賞者が感想を聞かれたとき、「本当に嬉しいです」と言うので、もうちょっと気の利いた言葉はないのかなと思っていました。(自分が当事者になると)「いや、本当に嬉しいです」という以上の言葉はないなぁと思っています。
僕は放送作家から始まり、作詞を含めいろいろな事をやらせて頂き、ここまで来ました。自分では、次々と新しい事をやってきたつもりでしたが、振り返ってみると、実は渡辺晋さんという天才プロデューサーが、すでに道を作ってくださっていたことに気付きます。
つまり、渡辺晋さんというプロデューサーは、芸能界、あるいはテレビ界・エンターテイメントの世界で、いち早く街づくりを行い、このような多メディアの時代にも通用する道を整備し、インフラを整えていたのではないでしょうか。ですから、我々が新しいこと、前へ前へ進もうというつもりできたとしても、実はすでに道は創られ、その道を歩んできたのではないかと改めて思います。
このたび、このように身に余る素晴らしい賞を頂いたからには、渡辺晋さんがお創りになったこの道・インフラを更に進め、今度は海外へ向かおうと思ったのですが、この点においても、渡辺晋さんはすでに着手なさり、道を創って下さっています。ですから、またそこでも、その航路を通らしていただいて頑張ってみたいと思っております。
本日ご列席の皆様のお顔を拝見しますと、お世話になった方々ばかりです。改めて、このような賞が頂ける機会に恵まれたことを深く感謝すると同時に、これを一つの責任と受け止めて、後輩たちに渡辺晋さんの成果を繋げ、リレーしていこうと思っております。
本当にありがとうございました。

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