顕彰事業

第9回表彰 第9回渡辺晋賞:松任谷正隆氏

【第9回渡辺晋賞】
松任谷 正隆(まつとうや まさたか)氏

1951年11月19日生まれ
慶應義塾大学文学部卒業
音楽プロデューサー

『授賞理由』
松任谷正隆氏は、まずバンド「キャラメル・ママ」や「ティン・パン・アレイ」で自らの音楽活動を充実させた。そして、楽曲をアレンジする上でハーモニーにオンコード(分数コード)を本格的に活用し、日本のポップスを大きく変えた。また、音楽プロデューサーとして昭和から平成にかけ、刺激に満ちた魅力的なユーミン・ブランドを創造、発展させることで、日本の音楽シーンをけん引してきた。さらに音楽界を目指す若者の育成にも力を注ぐなど広範囲の活動を行っている。これら数々の業績をたたえ、第9回渡辺晋賞を贈る。

『略歴』
4歳からクラシックピアノを習い始め、14歳の頃にバンド活動を始める。
20歳頃からプロのスタジオプレイヤー(キーボード)活動を開始し、バンド"キャラメル・ママ""ティン・パン・アレイ"に参加。
その後アレンジャー、プロデューサーとして、松任谷由実をはじめ、吉田拓郎、松田聖子、ゆず、いきものがかり、など多くのアーティストの作品に携わる。
また、楽曲制作だけにとどまらず、松任谷由実のステージ演出も行い、2012年10月には帝国劇場にて上演された「純愛物語 meets YUMING 8月31日〜夏休み最後の日〜」で演出のほか初めて舞台脚本も手掛け、今なお新しいことに挑戦し続けている。
1986年には音楽学校「MICA MUSIC LABORATORY」を開校、2001年4月からはジュニアクラスもあらたに開設。この音楽学校は、研究所として生まれ、単なる学校にしたくなかったと語る。つまり生徒と先生がいるのではなく、研究生たちが集い、講師が集まって、今、感動できる音楽、感動できる言葉、感動できるパフォーマンスを考える場所にしたかったと目標を掲げ、ライフワークの1つとして、音楽を仕事にすることを目指している若者の育成に力を注いでいる。
1986年からは長年にわたり「CAR GRAPHIC TV」のキャスターを務めるなど、自他共に認める車好きで知られ、現在ではモータージャーナリストとしても活躍。1992年からは「日本カー・オブ・ザ・イヤー」の選考委員も務めている。「AJAJ」会員。
『CAR GRAPHIC』『MEN'S CLUB』『EDGE』『ALBA』等、各種雑誌にてエッセイ連載中。著書に『僕の散財日記』『職権乱用』等がある。

2009年10月1日、東京工科大学客員教授就任。
2010年10月、京都造形芸術大学芸術学部客員教授就任。

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