顕彰事業

第16回表彰 第16回渡辺晋賞:岩上敦宏氏

【第16回渡辺晋賞】
岩上 敦宏(いわかみ あつひろ)氏

<受賞理由>
2020年、空前の大ヒットを記録し日本中を席捲した『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』では、企画から関わり、この作品の経済効果はコロナ禍で暗澹たる世界を元気づけています。日本映画史上歴代1位の興行成績を達成した実績は、単に劇場アニメ作品の企画プロデュースという役割にとどまらず、コミックスのヒットに始まり、キャラクター、ファッションの領域にまで全ての分野に怒涛の旋風を巻き起こし、日本コンテンツを世界に広げ、今日のエンターテインメント業界で一大カルチャーを樹立されました。
氏は、現在、日本アニメのトップ・プロデューサーであり、関わった作品はアニメ作品のみならず、実写、モバイルコンテンツと幅広く、異なるプラットフォームを巧みに連動させながら大きなムーブメントを形成するその手法をコンテンツや環境にあわせ進化させ続けています。
深夜アニメの枠を超え社会現象となったオリジナルアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』、アニメとスマホゲームのコラボを生み出した『Fate/Grand Order』など、新しいアニメビジネスを創出しつづけています。
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を含む様々な作品で、エンターテインメント業界の人と人を繋げ、新しいビジネスを創造し文化を構築している功績と、今後のさらなるご活躍を期待して第16回渡辺晋賞を贈ります。

<略歴>
1997年SPE・ビジュアルワークス(現在のアニプレックス)入社。2016年に同社代表取締役に就任。2019年にはソニー・ミュージックエンタテインメントの執行役員に就任し、ビジュアル&キャラクタービジネスグループを統括。
入社以降、アニメ制作のプロデューサーとして多数の作品に携わり、『化物語』や『魔法少女まどか☆マギカ』、『Fate』シリーズを手掛け、代表就任後には『鬼滅の刃』のアニメ化を企画した。また2015年にプロデュースしたゲームアプリ『Fate/Grand Order』は全世界のモバイルゲーム内でトップセールス1位を獲得(2019年)。アニメを中心として様々な作品展開を手掛けるアニプレックスを牽引した。

↑ページの先頭へ戻る