一般財団法人渡辺音楽文化フォーラム・一般社団法人日本音楽出版社協会共催セミナー「クラウドで音楽配信はどう変わるか!」

1.クラウドサービスとは何か

クラウドとは、ひと言でいえばインターネットを介して利用するデジタル・ロッカー(一般的・物理的ロッカー)と考えられます。そのロッカーに様々なデータを保管して、いつでも、どこでも、どんな機種でも、取り出して利用できることが、クラウドコンピューティングと言えます。

一般的なPCなどを利用したEメールを例にとると、Eメ-ルは、相手のパソコンからインタ-ネットを通じて自分のPCなどに受信されます。それが、クラウド化されると、相手がEメールを送ると、クラウドにメールが蓄積され、自分である事が認証されれば、どの端末でもメールを受信する事が出来るようになります。また、写真の場合でいうと、今まではパソコン上で画像を加工したり、プリントアウトをしたりして楽しむという世界観でしたが、クラウド化により一旦写真をクラウドに送信しデジタル・ロッカーに保管(アップロード)しておくと、ID・パスワ-ド等を使って認証されればどこの端末からでも楽しむ事ができるようになります。

音楽配信では、クラウド化により次の二つのサ-ビスが可能になると言われています。
一つは、これまでは携帯電話などの端末番号毎の管理であった為、端末の機種を変更すると今までの楽曲をダウンロ-ドする事は許されませんでした。クラウド化されると、ユーザーが特定出来ればどの端末でもダウンロ-ドをしたりストリ-ミングしたりする事が可能になります。
もう一つは、自分が持っている音楽をクラウド上のデジタル・ロッカーに預けておけば、いつでもどこでもどの端末でもダウンロ-ドやストリ-ミングをして楽しむ事が出来るようになります。

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  2. クラウドサービスとは何か
  3. 海外におけるクラウド型音楽配信サービスの紹介
  4. 海外でクラウドサービスが主流になる理由
  5. レコチョクの今後の方向性